理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

体幹トレーニングは弊害だらけ!!「ドローイン」と言っているトレーナーとセラピストに気をつけて

どうも!!

 

Oriental Physio Academy代表理学療法士

http://oriental-physio-academy.jimdo.com

 

 

埼玉県上尾市 トリガーポイント整体院「Mr.コリとる」院長の

http://ageokoritoru.com

 

波田野征美です!!

 

人気スポーツ雑誌「Number」さんが

 

先日、発売した号のテーマが

 

「NEW 体幹

 

でした。

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大学時代に怪我で苦しんでいた長友がトレーナーの木場と体幹レーニング」に着手したことで復活を果たしたというストーリーも手伝って

 

コアコンディショニングからジワジワと始まった「体幹」「コアトレーニング」を

 

決定的に流行らせてしまった長友&木場。

 

 

 

私自身10年前から自身の

 

理学療法士としての知識

 

 

自転車競技者としての体験

 

から

 

「ドローインは違うな・・・」

 

と感じて、それを訴え続けてきました

 

当然のように私程度が叫んだところで

 

世の中が変わるわけではないのですorz

 

 

 

それでも、私のトレーニング系のセミナーの時に

 

軸プッシュ

 

と言うワークで

 

(かなり古い写真しかなかったw)

 

 

「ドローイン」をすると

 

全く力が入らなくなるという現象

 

 

体を緩めて「胴体の階層構造化」を行うと力が入るようになるという現象

 

両方、体験してもらうことで

 

少しずつ広がりを見せ

 

今年、出演させて頂いたテレビ東京「FOOT BRAIN」

の影響もあって

 

9月以降、サッカー関係者の方から指導のお話が増えたので

 

来年はより一層、体幹レーニング撲滅運動」を進めて行こうと思っているわけですが・・・

 

そんな話はとりあえず置いといて。

 

 

 

この本の内容はどうだったのか?

 

 

長友も最近では

 

「しなやかな身体を作る」という方向性にシフトしているっぽい。

これを観た時は正直、腹を抱えて笑いました。

(もちろん、バカにしてではなくね。)

 

だって・・・

 

高岡英夫先生が推奨するゆる体操・・・

 

そして、その中でも「黄金の寝ゆる3セット」と呼ばれるもののうちの1つ。

 

「腰もぞもぞ体操」

 

なんだもの!!!

 

 

そのほかにもヨガをやったりと「柔軟性」にも着目したことで

 

ようやく怪我続きの体から変化があったようですね

 

この時点でいわゆる「固める系」の「体幹レーニング」がダメだってことの一つの証明ですね。

 

 

 

にも関わらず・・・

 

 

本だとやっぱり「ドローイン」やっちゃってますよorz

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だから、ドローインはダメなんだってば。

 

 

なんでドローインはダメなのか?

 

 

まずは若干抽象的なイメージの話をします。

 

 

私は人の身体を

 

「剛構造」と「柔構造」

 

の2つに分けて考えます。

 

 

これは「建築」の話なのですが

 

剛構造は壁を分厚くする建物です。

 

この建物は衝撃を吸収できないので強い震度では簡単に崩れます。

 

人の身体だと「ドローイン」によって作り上げた身体の事ですね。

 

ドローインで狙っているのは「コアユニット」とか「インナーマッスルなんて言われますが

 

人の身体にとっては完全に「外側」です。

 

だから、ドローインで身体を固めるようなトレーニングをしている選手は

 

どんどん怪我をするんです。

 

 

それとは反対に「柔構造」の建物は

 

支えとしてあるのは「心柱」という「軸」だけで、各階層はくっつけずに「ズレる」構造です。

それによって強い震度でも衝撃を吸収して崩れすことのない構造です。

具体的なものでは五重塔ですね。

 

なので、私も「五重塔」のように

 

身体に「軸」というものを通して、胴体を階層構造にすることで

 

衝撃に強い身体を作り上げるというコンセプトでやっています。

 

具体的な方法はセミナーやセッションなどでお伝えしますので、ご興味ある方はセミナーなどにお申込みください。

 

 

 

さらにドローインの無意味さも研究で出てきています。

 

 

・腹腔内圧が増加すると椎間板内圧も増加してしまった。(Nachemsonら)

 

・脊柱筋や腹筋群を収縮させない状況での横隔膜単独の電気刺激でのみ腹腔内圧が上昇した。

 

・重量物を挙上する際、腹腔内圧で脊柱を保持しようとするなら腹腔内圧は250mmHg必要であり、これを維持すると腹大動脈が圧迫され、内臓と下肢への血流は遮断される。またこの内圧を生み出すほどの出力は腹筋群には生み出せない。

 

こういった報告があるため

 

ドローインで腹横筋を収縮させても、腹腔内圧は高まらない

 

腹腔内圧を高めると椎間板内圧も高まるため逆にヘルニアなどを誘発する。

 

そもそも、腹筋群にそんな出力は発揮できない。

 

ってことです。

 

 

 

さらに、ドローインで主に狙われる腹横筋が注目されるようになったのは

 

「腰痛患者では動作に対する腹横筋の収縮の反応が遅い」という報告があったからなのですが

 

それも今では否定されています。

 

 

確かに腰痛患者は腹横筋の反応の遅延はあるのですが・・・

 

「腹横筋の収縮が正常な被験者に生理食塩水を打ち込み、腰痛を発生させた状態で動作をさせると

 

腹横筋の収縮の遅延が認められた」

 

という報告があり、それからわかることは

 

腹横筋の収縮不全は腰痛の原因ではなく、腰痛の結果でしかないということです。

 

 

 

 

こういう点からちゃんと科学的に

 

ドローインに身体を安定させる能力はない

 

ということが報告されているんですね。

 

 

 

またドローインのような特異的安定化運動が腰痛患者の収縮遅延を改善させたというような報告も見当たらないようです。

 

 

 

 

 

これらを踏まえて・・・

 

 

私が先月・・・講師として呼ばれた

 

日本最大のピラティスイベント「ピラティスワールド2016」でも

 

 

目玉講師でリハビリ特化型ピラティス「ポールスターピラティス」の創始者であるブラントも同じようなことを話していました。

 

彼も自分で色々と研究した中で

 

「コアユニットを意識して〜〜」と指導しているピラティスインストラクターの骨盤底筋群の収縮がちゃんとあるのか超音波で確認したら・・・

 

50%のインストラクターしか実際の収縮を確認できなかった。

 

そして、そういったインストラクターに

 

胸郭の動きを引き出して、呼吸を深くできるようにしたら

 

勝手に骨盤底筋群の収縮が促された

 

と報告しています。

 

 

つまり・・・

 

コアユニットの収縮なんて意識的にやっても意味ない。

 

そんなことを意識せず、動きを引き出せば正しい筋収縮は勝手に促通されるということです。

 

 

これを聞いて、合点がいきました。

 

 

いや、実を隠そう。

 

今回はイベントとして「呼吸」がテーマだったので

 

私も「呼吸」のエクササイズを紹介しましたが

 

普段、私は「呼吸」なんて意識してません。

 

楽なようにしています。

 

 

よくクライアントさんにも「この時、呼吸はどうしたらいいですか?」と聞かれるたびに

 

心の中では

 

「なんで、そんなこと聞くんだろう?そんなのどうでもいいのに・・・」

 

って呟いていました。

 

 

だから、当日の資料作りとか

 

どういう着地点にしようか悩んでいたんですよね。

 

 

結局、私も偶然にもブラントと同じような方向性で

 

「呼吸」のエクササイズというよりか

 

「呼吸を深めるためには肋骨を含めた胴体の動きを深めればいい」

「そして、その胴体の動きと呼吸が深くなれば普段のピラティスやヨガの動きも簡単になるんだよ。」と

 

『呼吸と動きの関係性』

 

みたいな話に落ち着かせました。

 

 

 

 

だから、結局は

 

体幹レーニングみたいに

 

「ドローインをしましょう」

 

なんてやってても意味なんてなくて

 

 

動きを引き出した方が

 

その辺の収縮は勝手に促通される。

 

 

さらに、体幹レーニングの弊害を言うなら

 

ドローインで狙うように腹横筋の収縮で腹を締めると

 

 

コアユニットが勝手に働き出すようにするための胴体の動き制限します。

 

 

腹筋群は肋骨についていますから、その筋肉たちを収縮させっぱなしにするような運動を学習させると

 

肋骨を締め上げてしまうので

 

胴体の動きは出なくなります。

 

 

 

 

他にも色々と話すことはありますが、今回はここまで。

 

 

とにかくドローインはやめましょう。

 

 

いまだに「ドローイン」とか言ってるセラピストやトレーナーがいたら

 

その人は勉強してません。

 

では。

 

 

 

 

 

 

<予定セミナー>

・2016年

 

12月25日(日)「頭頸部痛に対するトリガーポイント療法」in東京

http://www.bodymindspiritresearchlab.com/?p=16394

 

・2017年

1月21日(土)「凄腕の秘密を知って治療の鉄人になる!セラピストのための体つくり」

http://ameblo.jp/pata0511/entry-12222516272.html

 

1月22日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~肩上肢痛~」in東京

http://www.bodymindspiritresearchlab.com/?p=16394

 

1月29日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~腰下肢痛~」in大阪

http://seminar.ep-och.com/seminar/3040

 

2月5日(日)「OPA式アナトミートレインリリース~導診法~」in横浜

http://ameblo.jp/pata0511/entry-12227500786.html

 

2月11日(日)「OPAベースボールセミナー」in群馬

 

2月25日(土)「OPAトリガーポイント基礎編~腰下肢~」in東京