理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

効力こそすべて「病は気からを科学するPart2」

先日の投稿で紹介した「病は気からを科学する」の第2章の続きです!!


「病は気から」を科学する/講談社

¥3,240
Amazon.co.jp

第2章のタイトルは

「型破りな考え方~効力こそすべて~」


第1章は「プラセボが効く理由」で

プラセボでも身体の生理学的な反応はちゃんと起こっているという内容でした。


第2章でもプラセボやノーシーボについて様々なケースが紹介されています。

この章でわかったことは

プラセボの効果はプラセボの種類によって異なり、効果の大きさは患者、文化、病気によって変化する。
例)痛みには鍼が有効で、不眠には薬が有効。
特定の潰瘍治療の試験でデンマーク人には59%でプラセボに反応したが、ブラジル人では7%だった。

人との交流が症状を緩和させる
例)
医師から説明を受け、医師が鎮痛剤を投与したグループと説明なしでコンピューターによる投与のグループでは前者のグループの方が鎮痛効果が高かった。

プラセボと知っていても効果が出る
例)
「カプセルには有効成分は入っていないが、心身の相互作用、自然治癒力のプロセスを通して作用する可能性はある。」と説明してプラセボ薬を飲ませたら症状の緩和を認められた。
プラセボだと知りつつ飲んだグループは何も飲んでいないグループよりも30%症状が緩和した。

治療が大袈裟であればあるほど効果がある。
例)値段が高ければ高いほど効果がある。
薬のサイズが大きいほうが効果が出る。
1回で飲む量も多い方が効く。
色付きの錠剤の方が白い錠剤よりも効く
青は睡眠。赤は痛み。緑は不安に効く。
(ただし、その人の文化などによっても違いはあり。その人にとって何を意味するかが大事)


ノーシーボもやはり存在する。

例)
授業中、1人の生徒が「何かおかしなニオイがする」と言ったら他の大勢の生徒も体調不良を訴えた。(実際には何もなかったにも関わらず)
被験者に「大量のWi-Fiを放射している。」「有害な物質を吸い込んでいる」という偽の情報を与えると不快な症状が起こる。

副作用のほとんどがノーシーボ効果である。


医師の説明が生物学的な変化を起こす。
グループ1 何も治療しないグループ。
グループ2 礼儀正しいが冷淡で無口な治療家から治療を受けたグループ。
グループ3 思いやりのある治療家から治療を受けたグループ。

の3つのグループを比較したら
グループ1では28%の人に症状の緩和が認められた。
グループ2では44%の人に症状の緩和が認められた。
グループ3では62%にまで跳ね上がった。



このように「プラセボ効果」というものは非常に大きなものです。


私も「レフリハ」所属時代の数年前から

『設定』という言葉を使っていましたが

それこそまさしく「プラセボ」や「ノーシーボ」でした。



患者さんが「治るはず」「どうせ治らない」と思っているかで治療効果が変わる。

セラピストが「これで治る」「治るかなぁ」と思うだけで治療効果が変わる。


そして、患者さんとセラピストの信頼関係で治療効果が変わります。



実際にいるんですよ。

知識もある。
技術もある。

だけど、傲慢な態度で患者さんから信頼されないせいで全然治療効果が出ないっていうセラピスト。




なのでというわけではないですが

私は自宅の施術では

トリガーポイントの書籍を患者さんに見せながら

「ここの痛みなのでこの筋肉が考えられます。なので、ここを中心にやっていきましょう」

と説明してから施術に入ります。

それだけでも患者さんは「あぁ、確かにここに痛みが出ます!!」と驚きますので

治療に対する受け入れ態勢が出来て効果も高まります。





こういう効果は治療以外でも出てきますよね。


飲食店でも

店員の接客で美味いor不味いが変わることありませんか?


周りが「美味しい」って絶賛してるお店は無意識に「美味しい」と感じたりしてませんか?

高級店というだけで「美味しい」と感じてませんか?


それが治療でも起きるんです。



だから、セラピストも患者さんとのコミュニケーションはしっかりとできないといけないし

「これで治るに決ってる!!」とセラピスト自身が自信を持てるように

勉強して、成功体験を積み重ねなくてはいけないんですよね。





そんな感じで

プラセボ効果というのは単なる思い込み以上の効果を出すのですが


気をつけなくてはいけないのは

『限界もある』

ということです。


プラセボ効果で期待できるのは

あくまで「自覚症状」の範疇です。



症状を感じるプロセスでの変化は起せるけど

そもそもの原因自体を取り除くことはできません。


極端な話、切断された四肢は生えてはこないように。



ですので、プラセボはあくまで「投薬や手術などによる治療を最小限に抑えるもの」であることを認識しなくてはなりません。


プラセボさえ使えば、治療方法は何でもいいというわけではないのです。


しっかりと「効果がある」と認められた治療方法を選択しながらも、プラセボが効く範囲内では最大限に使う。

それが大事ということです。


第2章はこんな感じです。

すでに第3章まで読み終えましたが

続きはまた今度。

では~~~!!!


筋・筋膜性疼痛症候群アプローチ研究会「Oriental Physio Academy」
http://oriental-physio-academy.jimdo.com


筋膜リリース&トリガーポイント専門整体院「Mr.コリとる」
http://ageokoritoru.com