理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

「病は気からを科学する」part.1

本日2回目の投稿です。

私はトリガーポイント療法をベースにした施術をしており

ほとんどの痛みや痺れはトリガーポイントで対応できると確信しております。

仮に関節などの痛みでも、トリガーポイントをリリースして

可動域や筋力が改善すれば関節へのストレスもなくなり

痛みや痺れも無くなります。


しかし、中には思うように効果が出ない時があります。


症状がトリガーポイントであったとしてもです。


そういう人は色々とお話を聞いていると


仕事の時間帯が不規則だったり

10時間以上もパソコンで仕事していたり


食事もパンやおにぎりなど

炭水化物だけの簡単なものしか食べてなかったり

あとは精神的な疾患を抱えている方がとても多いです。



実際に、トリガーポイント療法でも

ビタミンとミネラルの不足は密接な関わりを持っていますし

自律神経の乱れなど筋緊張や

痛みの閾値を下げたりしますからね。


私自身も体質的なものもあって

年に数回、首を寝違えたりすることがあったのです。
でも、肩こりはありません。

ノットアウトでのセルフマッサージをしてからは寝違えることも無くなりました。


それが今年の3月にストレスで強烈な肩こりに襲われました。

なので、セルフマッサージをしたのですが・・・

「痛くない!!」

全然痛くないんです。


以前はものすごい圧痛だったのに

痛くない。


ええ、私はパニックになりましたよ。

ほぐしてもダメ。

じゃあ、何なんだ?


というわけで、思い立って数ヶ月ぶりに

とあるアイテムを引っ張り出してきたのです。


副交感神経を整えるアイテムなのですが

その紹介はまた後日にしますが


そのアイテムを使って寝たら・・・


翌日・・・


肩こりがない!!!



この時、改めて思いました。


自律神経を整えることが大事。

最終的には自律神経を整えるところまで持っていかなくてはいけないのだと。


そんなことを考えていたら・・・



先日、このような本を発見しました。


「病は気から」を科学する/講談社

¥3,240
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理学療法をはじめとして

西洋医学では「筋」「骨格」「内臓」といった物質の機能の数値などが重要視され

「心」「や「気持ち」などは軽視されがちです。

「数値上、問題ないのだから症状があるわけがない」

と。

あとは民間療法などに対しては症状が改善したにもかかわらず

「根拠がない!!」と否定されたり。


いわゆる、プラセボやノーシボというものですね。



この本はそこから「疲労」や「催眠術」「ストレス」と症状の関係について

展開していきます。



すごくタイムリーな内容だったので


各章を読み進めるたびに

少しずつ内容を紹介していきたいと思います。



まず、第1章「偽薬~プラセボが効く理由~」です。



case1. 「自閉症とセクレチン」

自閉症の子供にセクレチンを打つとなぜか症状が改善するケースが後を絶たなかったが、セクレチンと生理食塩水を注射したら、どちらも有意差なく効果があった。

case2. 「脊椎形成術」
背椎形成術としてセメントを注入したケースと注入せずにオペの形式だけを行ったケースでも有意差なく大きな改善があった。


case3.「パーキンソン病と生理食塩水」
パーキンソン病患者に「これから抗ドーパミン病薬を打ちます」と伝えて注射すると本当の薬と同じように運動ニューロンの興奮が穏やかになった。

case4.「高山病」
高地でのエクササイズで偽の酸素ボンベを付けてエクササイズさせると血中酸素濃度は変化無かったが血管拡張が緩和され、症状も緩和された。

このようにプラセボ効果は実際に生理学的な変化を起こす。

しかし、「役に立つものを投与された」と知っていなければ効果がない。

効果は「体が本来持っている天然のツールに限られる」

「痛みや痒み、発疹や下痢、認知機能、不眠、カフェインやアルコールの中毒など自覚のある症状に限られる」という限界もあるということ。



これが第1章の内容でした。



プラセボやノーシーボ・・・

これを私は「設定」と呼んでいますが


患者もセラピストもどちらにせよ

「効く」と思いながら施術するor受けるのであれば

効果は間違いなく高まりますが


逆に言えばセラピストが「効かないかもなぁ。」と不安を持っていたり

患者とセラピストのラポールが築かれてなければ

「効果が出ない」ということにつながるわけです。




そして、こういうプラセボやノーシーボは

単なる「思い込み」ではなく

いや、「思い込み」だったとしても

その「思い込み」がしっかりと「脳内物質」などの分泌を促進や抑制したりするという

はっきりとした「効果」が出たということがとても重要です。




こういった結果を出すためには単なる治療技術や知識だけでなく

それをしっかりと「伝える」ということが大事ということですね。




というわけで、続きはまた読み進めてから

では!!!


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