理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

オスグッドとOPA中級編

どうも、Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。


http://oriental-physio-academy.jimdo.com/




たまには症例報告。




オスグッドの新患が出ました。





オスグッドといえば


基本的には大腿四頭筋の過用なので


大腿四頭筋のマッサージやストレッチが治療のメインとなります。

あとは運動療法大腿四頭筋ではなく殿筋やハムストリングスなど

股関節の伸展で運動を制御できるようにするのがポイントですね。



あとはトリガーポイント的でも

大腿直筋の関連痛領域が膝蓋骨周辺なので

レントゲン所見でオスグッドが認められても

実際には大腿直筋の関連痛ということもしばしば。


どちらにせよ大腿直筋なわけですが





大腿直筋のリリースの前に


東洋医学で考えてみましょう。



痛みの部位が脛骨粗面ですので「胃経」ライン。


脾虚症で膝痛は確かに起こりますが

脾虚症での膝痛の特徴のひとつとして「腫張」があるのですが

今回の症例では腫張はなし。



「腫張」がない場合は肝虚症であることが多いとされています。




で、本症例はどうかというと


とりあえず、痛みが出るのは

「しゃがみ動作」




とはいっても、「しゃがむ」時は痛くはない。



しかし、そこから

「立ち上がる」時に痛い。



つまり、膝の屈曲ではなく

膝の伸展で痛みが出るということ。





ですので、

「腎・膀胱経」への負荷で痛みが出ているということですね。




一応、チェックとして


腎の原穴である「太渓」で強烈な痛み。


脾の原穴である「太白」では痛みなし。




「病変は必ずその原穴に現れる」に従って



腎・膀胱の病変としてアプローチしていきます。




腎経の母穴である「復溜」と膀胱経の子穴である「束骨」をリリースします。

もちろん、激痛。


そのままリリースしたあとに


しゃがみ動作をチェックすると


その症例は

「えっ!!痛くない!!何で?嘘じゃないよ!!」と大声を挙げました。





この2つの経穴は膝にある経穴ではなく

アキレス腱と第5中足骨にある経穴です。





それで膝の痛みが消失。




面白いですね。






多いのは「湿」を伴う脾虚の膝痛や

「腱」を主る肝虚の膝痛ですが



オスグッドは脛骨粗面が剥がれるので

「骨」の病変とも言えるのでしょう。


「骨」は「腎」です。


季節的にも「腎」と関りがあります。




冬に腎気が旺盛になり腎の浸液がなくなり虚になりやすいところに


部活での肉体労働で浸液がなくなり

骨がもろくなりオスグッドとして発症したのかもしれませんね。



「腎」の関係する関節も「膝」ですしね。





ちなみに肝虚であっても脾虚であっても


腎が関係してきます。


肝虚には必ず腎虚が伴います。


脾は腎から浸液を取りあげて胃を形成し働かせているので

腎が虚せば脾は胃を働かせることができす胃経に異常をきたすでしょう。




本症例はそのまま腎経と膀胱経の異常として進行したようですね。






まぁ、とりあえず


膝に触らずに終わらせるのもアレなんで


とりあえず大腿四頭筋もリリースして今日は終了しました。





症例もそうですが


隣で治療していた同僚も

思わず


「えっ?それで膝の痛みが取れるんですか?」と聞いてきました。

その後も質問されたので少し教えてあげました。







今回のようなアプローチ方法は


当アカデミーの中級編である「アナトミートレインと経絡五行論」でお伝えしておりますので


少しでも興味があれば

必ず受講してください。





では。