理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

冬の症状と腎の関係

どうも、Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。




最近はテレビを点けると

クイズ番組



健康番組

ばかりですね。



特に健康番組に関しては

医療従事者の間では

「最悪のケースを話して不安を煽ってるだけ」

「ああいう番組の後は患者が不安がって大変」

あまり良く思われておらず



私自身もある程度裏事情が入ってきたりするので


健康番組はあまり好きではなくて

あまり観ることはなかったです。




ただ、最近は時間があれば

観ることも増えました。



そもそも、外来整形のリハビリだと中々フォーカスしない症状ばかりだったからかもしれません。



ですが東洋医学を取り入れて

色々な症状との関連性を考えるうちに



そういった健康番組で

「あぁ、これはどこどこの虚でここの腑が・・・」

と勉強するようになっていました。


番組で紹介されるケースは

放置して最悪のところまで悪化したものばかりですが

そこに至るまでの

兆候だったり


紹介される治療や養生

の説明がある程度できるようになってきましたね。





で、先日の番組では

「冬に増える不調」という内容でした。



そこで、「夜間頻尿には減塩で」

と紹介されてましたね。



これを東洋医学で考察してみましょう。



冬になると増えるということで


東洋医学では冬は



と関係が深いとされています。


腎は水分の排泄に関わっているため

腎が弱ると小便の自利や不利のどちらも出てきます。



では、実際に冬で腎にどんな変化が生まれるのでしょうか?


冬は腎気が旺盛になります。


えっ?
旺盛になるのに弱るっておかしくない?

と思ったかもしれませんね。



そう。

そこが少しややこしいところなのです。



注意点は腎気が旺盛になるのであって

腎が旺盛になるのではありません。


これは他の臓でも同じです。

脾以外の臓は

臓と気(経)は逆の働きになります。



腎でいえば


腎は津液を貯蔵して「固まる」性質です。

しかし、固まりすぎると「冷えてきます」


ですので、腎気が腎から津液を抜いて固まりすぎないようにしています。



そこで冬になるとそんな腎気が旺盛になり

腎から水分が抜けすぎてしまいます。

それで腎が虚しやすくなるというわけです。


で、腎が虚するとその腑である膀胱は弱ってしまい

尿を貯めていることが難しくなり

頻尿となるわけですね。

ちなみに腎は精にも関わっているので

歳を取ると精がなくなり腎が弱って

尿漏れをしやすくなるわけです。


まぁ、それはさておき

腎気が旺盛になって腎の津液がなくなれば

身体が乾燥してきたり

抜いた水分が溜まってむくむ部分が出てきたりします。



では、それがどこで

「減塩」

と結びつくのでしょうか?



ここで東洋医学では味覚もそれぞれの臓に対応関係にあります。


腎に対応する味覚は

「鹹味」

つまり

「しょっぱい」

ということですね。


これらの味覚が「補う」のは

臓ではなく

「経」であり「気」です。


野菜を塩漬けすると水分が抜けますね?

ですから、「鹹味」は

腎から水分を抜く「腎気」を補ってくわけです。


ですから、冬に腎気が旺盛になっているときに

「鹹味」でさらに腎気を補ってしまうと

腎の津液を抜きすぎて

腎虚になり

腎虚の症状がでてきてしまうというわけですね。



そう考えると

冬に多いその他の症状も

辻褄があってきます。


それはまたの機会に。




では!!!!!