理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

母趾球で踏むな!!

どうも、Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。
http://oriental-physio-academy.jimdo.com/





一昔前までスポーツの世界では

「母趾球で立て!!」

「母趾球で踏め!!」




と言われていました。




しかし


今でもそれを信じている人がいるのは

驚きです。





では、どこで踏むのか?




それは踵です。



立つ場所は脛骨直下です。

(体軸理論では「ウナ」と呼んでいるところです)





母趾球を中心に動くと


骨で支えることができずに筋肉で支えることになります。


母趾球の骨は体重を支えるには小さすぎます。



筋肉で支えなくてはいけないということは

全身に無駄な力が入るということ。


これでは動けませんし、疲労も簡単に溜まってしまいます。




母趾球に重心を移すために

骨盤も前傾させて腰を反らなくてはいけません。
(進垂線といって腰を反らさずに重心移動する方法もありますが少し難しいです)


腰を反らすということは・・・



腰痛を引き起こしますね。


運動連鎖で考えても

腰を反らせば股関節は内旋してしまいますので


ニーインしやすくなり、膝を痛めます。


母趾球周辺の筋肉は弱いので

外反母趾にもなってきます。






母趾球は移動で重心が前方に移って

最後の最後に少しだけ押し出すだけであって

運動の中心ではありません。





これだけのデメリット・・・というかリスクしかない

母趾球支持

を推進してるトレーナーやセラピストは


今すぐ辞めたほうが賢明です。






では、母趾球支持ではなく


脛骨直下で支えて、動くときは踵で押し出していくわけですが

なぜ、それがいいのか?




脛骨はまさに体重を支える骨です。


そこで支えることで筋力発揮は最小限で済みます。


最小限の筋力で支えるので疲労は少なく

緊張が少ないので動き出しはスムーズです。




そして、実際に動き出すときも

踵で踏むことで

母趾球支持とは

比べ物にもならない速度とパワーを発揮します。







踵で踏むために母趾球の支持点を外します。


そうすることで


重心が踵の支持点よりも前にあるため


物理的に前方移動が有利になります。






大剣豪・宮本武蔵の「五輪の書」にも


『踵で踏め!!』

という記述があります。




一度、試してみるといいでしょう。



踵で踏むと一瞬で動き出すことができます。



壁押しなんかも母趾球で蹴るように押すときと

踵で踏んで押すときでは


踵の方がグッと押せているのがわかるはずです。





母趾球で押すと


踵が浮いているため

物理的に身体は後方に転がりやすくなりますから押せません。






今すぐ母趾球中心の動きはやめてください。



では。