理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

OPAの身体観①~軸の通った静止立位~

どうも、Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です!!
http://oriental-physio-academy.jimdo.com/



さて、ちょいちょいサカイクさんをはじめとして


様々なメディアに

プロ選手の分析記事を書かせていただいています。



大変、好評なようですが


いくつか質問などもあったようで。




まぁ、OPAとしての身体観

というものをそもそも説明していないなということで



数回に分けてになるとは思いますが



少しずつ


OPAの掲げる身体観

ボディイメージというものをお伝えしていこうと思います。




まず、我々OPAでは

武術家にして科学者である

高岡英夫氏の提案する

「身体意識理論」の影響を少なからず受けております。
(他団体のように妄信はしておりません。OPAではその他のワークや西洋医学的な解剖学などから独自の身体観を展開しています)



ですので、動きの前に


静的な姿勢についてお話します。



まずは静的な姿勢では


いわゆる「軸」の通った姿勢を作ります。



まぁ、この「軸」が通った身体というのは

どのメソッドでも当たり前とされている話だと思いますが


問題はその軸の位置です。




(『ワールドクラスになるためのサッカートレーニング』より引用)



まずは意識するのは

「脛骨直下」です。

この「脛骨直下」に重心を落としていきます。


脛骨直下に軸を作ります。


こうすることで身体を

「骨格構造」で支えることができ

最小限の筋活動で姿勢を制御することが可能となります。




一般的な「良い姿勢」で立とうとすると

重心はもう少し前に落ちやすくなります。



大体、内側縦アーチ(土踏まず)の真ん中くらいでしょうか?
さらに前の母趾球に落ちてしまう人も多くみられますね。


これらの姿勢は「第1軸」「第2軸」といって

脛骨直下で支える「第3軸」に比べ

筋活動を要します。



土踏まずなんかは体重を支える衝撃吸収の役割を担っていますが

アーチを形成するためにかなりの筋活動を要しますし

常にそういった状態を続けていては

最終的にはアーチは耐え切れずに潰れてしまうでしょう。



母趾球で支える「第1軸」も

ここで支えると身体を下腿三頭筋(ふくらはぎ)による底屈で支え続けなくてはなりません。

ここまで底屈で支えようものなら

アーチを作るのに働いている前脛骨筋は働いてくれません。

前脛骨筋は背屈筋ですからね。


アーチ形成に役立っているもう一つの筋である後脛骨筋も

底屈筋ではあるものの

母趾球支持では底屈+外反に筋力を使うので

やはり後脛骨筋の活動は落ちるでしょう。


これもアーチが崩れます。

母趾球支持の人は最終的には外反拇趾になりますね。





ですから、脛骨直下で支えて筋活動を最小限に抑えます。

つまり、

「力みのない」状態を作り上げます。




「力みのない状態」が良いというのは

みなさんもよく耳にすると思いますが


実際にはどう良いのでしょうか?


ここで建物の話が出てきます。



建物の世界では

「柔構造」と「剛構造」

という概念があります。


(『建築のすべてがわかる本』より引用)



剛構造は壁や柱なども固く、接合部もしっかり固定されている構造。


柔構造はたわむ構造。





剛構造の建物は

弱い震度では揺れもしない、ビクともしないが

ある程度の震度では簡単に壊れてしまいます。


それと比べて「柔構造」は

弱い震度でも揺れるが、強い震度でも

折れることなく揺れるだけです。




この「柔構造」の最たるものが

法隆寺の「五重塔」です。


五重塔は各階の組み合わさったところがズレ合うことで

衝撃を吸収し


これまで一度として倒れたことがないと記録されています。





ですので、これを人に当てはめ

骨格構造を活かし、最小限の筋力
(揺れを制御するためだけの筋力)

で身体を支えることで

壊れない身体にしていきます。





ずっと流行している

体幹レーニング」

のように

腹横筋などの筋肉でコルセットを・・・

なんていうのは

まさに「剛構造」だと思いませんか?



医療業界のエビデンスでは

そういったコルセット筋の活動で腰痛の治療ができるという報告をされていますが


それは弱い震度に相当する活動量だからではないでしょうか?


そういった外から筋力で固めるような構造だと

アスリートレベルの負荷量だと

簡単に壊れてしまうのです。




アスリートは一般人よりもはるかに多くの量の体幹レーニングを積んでいるはずなのに

悉く、怪我をし続けるのは

そういうことなのです。







これらの理由から

OPAではまずは

骨格構造で支える姿勢を作り上げていきます。



そこから

色々と動いていくわけですが



続きはまた今度にしましょう!!



では~~~!!!