理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

なぜ、理学療法士が東洋医学を学ぶのか?

どうも、Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です!!
http://oriental-physio-academy.jimdo.com/



さて、昨日の私自身の頚部痛を東洋医学で治したという投稿に対して

とても素晴らしい疑問をぶつけてくれた方がいました。


それについての返信は昨日の投稿をごらんください。



そして、今日はそれに関連した記事を書こうと思います。




私の今の臨床は東洋医学を組み込んでいますし

治療の勉強も東洋医学が8割くらいを占めています。




そんな波田野ですが

元々は東洋医学とか経絡とか経穴とか気とか

そんなもんはまったく信じていませんでした。




以前の職場の同僚でもツボを調べているセラピストがいたんですが

その人にも

「また、そんな胡散臭いものを調べて・・・ダメダメ~~。」なんてからかっていたものです。




そんな波田野が何故に今は東洋医学にドップリなのか?




みなさんもご存知のように

私自身は主に「トリガーポイント」という治療の概念を使っていますし

Oriental Physio Academyでも

現在は「トリガーポイント」をお伝えしております。

ボチボチ中級編として東洋医学の回も始まりますし


支部長たちの独自コンテンツも現在作成作業進行中です。





そして、トリガーポイントの勉強を中心にしながらも

アナトミートレインなんかの影響も受けてましたよ。



そうやって、トリガーポイントとアナトミートレインを使って筋中心に治療していました。


そんな中でひょんなことで東洋医学に触れる機会があり

経絡の走行を見たときに



「あれ~?なんかこの流れは見たことあるな~。」と思っていたら

アナトミートレインであることに気が付いたんですね。

後々になってアナトミートレインの第2版が出たときにトム自身がその類似性を認めている文章を読んだときに

「あぁ、じゃあそういうもんだと考えてもいいかもな。」なんて思いました。




そして、東洋医学を少し勉強してみたら


なんと・・・

トリガーポイントと経穴も71%の一致があるという報告があるじゃないですか!!




もう、そうしたら東洋医学を利用しない理由はないですよね?





勉強しているうちに

その経絡(筋膜ライン)同士の関係性を五行という考え方できっちり整理されているし

その関係性で症状を訴えているラインを別のラインの経穴を使うことで調整できたりと



難解で・・・めんどくさい運動連鎖・遠位からの治療というものが一気に簡単になりました。





そして、基本的には外来整形で運動器リハビリをやっているので

痛みという症状に対してリハビリを行っているわけですが

そうやって判定した経絡・筋膜ラインと

患者が訴えてはいないけど抱えている症状・・・

便秘、冷え、ほてり、めまい、高血圧、胃炎などなどの内科症状が

キレイに治るという経験もしました。


もちろん、異常が出た経絡ラインと臓器が一致していることも多いし。




もう疑う余地はありませんでした。





そんな感じで私自身は東洋医学を勉強しているわけですが



東洋医学を勉強しているからといって

別に「気」が見えるわけでもないし、感じるわけでもない。


今だって、経絡などを使って治療しますが


基本的に「筋膜連鎖」の治療と考えてます。


ただその筋膜と内臓などの関係性を考察する材料として

東洋医学がとても便利だなと思いましたし



今でも「なぜ、内臓にも効くのか?」なんてのを西洋医学的に考えたりもしています。

オステオパシーみたいな反射点だったりもします、場合によっては内臓マニピュみたいなことだって考えてますしね。








で、最終的に何が言いたいかっていうと・・・



治療の階層なんてどうだっていいんです。






別に筋・骨格系をはじめとしてベーシックな階層だけでやりたい人はそれでいいし

経絡だったりを使ったっていいし

中にはそういう筋骨格系の痛みだったししびれだったりを

「トラウマ」とか「感情」とか「霊」とか「前世」とか言う人もいるかもしれませんね。



でも、だからといってそういう概念が嘘かといえばそうだとも限らないと思うんですよね。




同じ現象を、違う言語などで捉えることなんてよくあることです。


筋骨格系だけの世界で言ったって

今回の私の頚の症状を

トリガーポイントというセラピストもいれば

頚椎の可動性というセラピストもいるでしょうし

皮膚だなんて言うセラピストもいるでしょうね。

他にもたくさんあるでしょう。

足部が・・・とか

コアが・・・とかね。





で、どれも正しいんですよ。


そのセラピストの中で整合性が取れていて

結果的に患者が治れば。



患者にだって色々な人がいるでしょう?


スピリチュアルが好きでそういう導きの言葉に感動して症状が減る人もいるし

マッサージ系で力強く揉んでもらいたい人もいれば

関節系でボキボキやってもらいたい人もいるだろうし


気とか内臓がとかっていうのが好きな人もいるし

そういう患者の好きな階層と違う説明をしたら

治らなかったりなんてこともあることだと思います。







とにかく、大事なのは

関係性を捉えるってことなんですよね。



関係性をしっかりと捉えていればどの階層からアプローチしていけば

どんな手技でも効果は出るはずですね。





現在、お伝えしているトリガーポイントだって

私はマッサージ手技で治療する方法をお伝えしていますが


どうしてもマッサージ系はしたくないというのであれば

ストレッチでもいいし

姿勢指導でもいいし

その他の色々な運動療法とか何でもいいですよ。


大事なのはトリガーポイントによる症状という概念をしっかり知ったうえで

その症状と

自分の得意としている手技や概念との関係性を捉えて治療することですから。


その中で私は虚血性圧迫やフリクションが一番好きだし、効果的だと思いましたし

そこからの発展として東洋医学を使うのが便利だと思っただけですから。



それが他のセラピストにも一番だと押し付けるつもりはまったくありません。


共感してくれる人が受けてくれればいいし

半信半疑でも、そのセラピストなりにアレンジして消化してくれればいいし


場合によっては「自分には合わないな。」と思ってくれてもいいんですよ。
そうすれば、今後はそういう系の手技は勉強しなくて済む。お金と時間の節約になりますから。

今はピンとこなくても、いつか引き出しから出てくるときがくるかもしれないですしね。
私みたいに。







そんな感じです。


うまく伝わったかな?