理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

学生が成長できないのは、指導者の責任です!!

理学療法士・作業療法士のサイト 療法士.com


どうも、体軸コーディネーターの波田野です。



今日は療法士.comさんのブログテーマ「臨床実習指導あれこれ」です。


さて、いつの時代も「今の学生(若者)はレベルが低い」だなんて、問題視されてますね。


もちろん、今は理学療法士も過剰供給で

誰でもなれちゃう職業になってしまいました。


なので、どうしても意識の低い学生が増えてしまうのは致し方ないのかなとも思うんですよ。


でも、本当にそれだけでしょうか?



むしろ、そういった事情を「言い訳」にしてしまっている指導者はたくさんいるんじゃないでしょうか?


自分の教え方が下手なだけだなんて可能性、考えてもいないでしょ?

だって、治らない患者さんを「患者にやる気がないからだ!!」なんて言っちゃうセラピストが

実際、めちゃくちゃ多いんですもんね。

それと同じで、学生の改善点を把握してないor把握していても

「やれ!!って言っただろう!!」って一喝するだけの指導者がすごく多いんですよ。




僕だって、特別うまいとは思っていませんが


それでも、私が指導した学生は

波田野先生と働きたい!!」と言って、面接に来る学生が多いですよ。

以前の職場はあまりレベルの高いスタッフはいなくて

実習の指導も

ただ甘やかすだけの放置の職場だったんです。

で、来る実習生は他の実習先で人格否定に近いくらいまで追い詰められた学生が多く派遣されてきました。


そんな実習生は甘やかしてくれる以前の職場に

「あぁ、優しくていい病院だ。」って感じで面接にはよく来てました。



でも、私が指導した学生に関しては

波田野先生と働きたい!」と言ってくれますし

理学療法とは何かを教えてもらいました。」とも言ってくれます。





そんな波田野ですが


どんな指導をしているか・・・というか

何を目的に指導しているかというと


とにかく


「臨床の楽しさ」を知ってもらうってことですね。




ほとんどのセラピストが

「最低限の知識をつけてもらう」って目標を立てると思うんですよ。


でも、そういう目標を立てると

大抵は失敗しますわな。



だってさ。


たかだか2ヶ月とかそこらの実習で

働き出して、どんな患者でもかかってこいやみたいなレベルになるわけないじゃん。


自分だってそうだったでしょ?



ましてや、ほとんどの人が学生に求めるレベルって


何年も経験してきた自分のレベル基準になってるでしょ?



そんなんで学生がついていけるわけないじゃないですか。




それに、人なんてどこで伸びるかはわからないし、どこで成長が止まるかなんてわからないんですよ。




私だって、今でこそ

みなさんから「すごい!!」という熱い支持を頂き

ヨガ&代替医療業界最大手のアンダーザライトさんから

仕事のオファーを頂くまでになりましたよ。


でも、そんな私も

学生時代はすごい問題児でしたよ。

今でも理学療法業界ではやや問題児かもしれませんが(笑)


学生時代は色々と精神的な問題で

全然勉強せず

追試の常連。

あまりにも成績が悪すぎて

教員から呼び出しもくらいましたし

実習でもインターン1期では「他の病院だったら落としてる!!」とまで言われましたよ。


でも、最後の実習では「学生としてはすごく高いレベル」とは言われました。


では、1期では「普通は不合格」と言われたのに

なぜ2期では「素晴らしい」と言われたのか?


それはやはり私の当時の指導者が


正解・不正解ではなく、思考の手順を指導してくれて

「臨床の楽しさ」を教えてくれたからだと思っています。




というわけで、指導者次第で

学生はガラっと変わるんですね。



もちろん、そこまで伸びたのは

私自身が本来は偏差値70、IQ130という平均よりはだいぶ高い能力を持っていた影響もありますが



それだけではないと思うんですよ。



いるでしょ?


学生時代に勉強はすごくできたけど、実習をはじめとした臨床では全然力を発揮できなかったり

働きだしてから、まったく勉強しなくなったりっていうセラピスト。


逆に、元々がそこまで勉強ができたわけでもないし

実習も全然ダメダメだと言われたけど

働き出してから、すごい伸びるセラピストとか

私の今の同僚はまさにそれですよ。


学校もお世辞にもレベルの高い学校ではないし

学生時代に私の前の職場に実習で来たときには

「落としたほうが・・・」なんてレベルでしたけど


今の職場で偶然再会したら

めちゃくちゃ意識の高い立派なセラピストに成長してましたよ。





だから、実習段階で


知識や技術のレベルを求めたって意味ないんです。



とにかく、楽しさを教えて

働きだしてから

楽しく仕事して、能動的に自分に磨きをかける意欲がでるような

働きかけをすればいいんです。





具体的には・・・


私は学生に

「オレの顔色伺わないでいいから、好きなことやりな。明らかなリスクがあるときはストップかけるから、とにかく無茶苦茶なこと言うくらいがちょうどいい。」と言っています。


だって、自分で失敗しないと

何をどう工夫すればいいかもわからないじゃないですか?

だから、突拍子もないことをやってくれたほうがいんです。

それにそういう突拍子もないことから、こちらも気付かなかったことに気付いたり

新しいアイデアも出るじゃないですか?

だから「エビデンスは自分で作るんだ。」とも言っています。


これを言うと、学生は晴れやかな顔になりますね。
安心するんじゃないですかね?


そしたら、どんどんアイデア出してきますよ。


ほとんどの学生は考えてないんじゃなくて


指導者に萎縮してしまって

自分の考えていることを言えない状態になってしまっているんですね。


ですから、こちらから学生が言いたいことを言える環境を作ってあげるんです。


学生が考えられる環境を作ってあげるんです。



んで、そういう突拍子もないアイデアの中に

その学生が

患者さんをどうしてあげたいかという部分がでているかもしれないので

それを見つけてあげて

そのためのヒントを与えてあげればいいじゃないですか。





あとは、レポート提出の期限なんかも

けっこう問題になったりしますが



これもちゃんと指導してあげれば大丈夫です。



私はまず

実習期限から

レポートの期限を逆算して

予めゴールを意識させます。


最終週は学生発表で指摘されたことを試す1週間だから

その前の週の最後に発表する。

だから、その週の最初にはレポートをとりあえず形にして発表の日までに修正。

ということは、ここまでには全部調べておきたいよね?


ということは、ここまでには・・・

を繰り返して、提出の目標を決めます。



でも、あくまで目標なのでそれを達成できなかったら


何でできなかったのかを考えます。


どこまでできたのか?

なぜそこまでしかできなかったのか?
時間の問題?
だとしたら、いつまでに設定したらできたかな?

どこかわからなかったのか?
じゃあ、どういったものを提供してあげたらできたかな?とか


レポートの提出や完成度が実習の目的ではないですから

レポートなんてそこまで重要じゃないんです。

レポートはあくまで指導者と学生のコミュニケーションツールでしかないですから。






そんな感じでかね。
今、思いつくのは。



そんな感じですが


だからといって、甘やかしているわけではないんですよ。


レベル自体はかなり高いものを教えています。


実際に、学生は

波田野先生は他の先生よりもすごいレベル高いんですよ。」と言いますしね。


でも、だからといって

「なんでわからないんだ!!」と怒ることは絶対ないです。



学生にも「今、オレが言っていることはオレが何年も経験してきたことを伝えてるだけだから、わからなくてもいいし、逆にわかられてもオレがショックだから(笑)」と言いますし

「今は引き出しに入れておくだけでいい。それが何年かしたら引き出せる日がくるかもしれないからさ。実習ってのは、できるようになることが目的じゃなくて、先輩たちが経験してきたことを引き出しに入れる時間だから。」って言います。






どうでしょう?


参考になりましたか?



では!!!