理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

筋力主義では誰も救えない

日本の理学療法業界というのは

様々な方面からの政治的な圧力がかかっているため

グローバルスタンダードから大きく外れて

開業権を認められておりません。

医師の処方がないと、理学療法を行えないということで

通常業務では、高齢者がほとんどだと思います。


さて、この高齢者ですがいわゆる「筋力が弱い」という状態にあります。


そういう状態の高齢者に対して、一般的には筋力トレーニングが処方されますね。

歩行などに関しては、特に大腿四頭筋の筋力が重要視されますね。


理学療法業界の研究では大腿四頭筋筋力と歩行の様々な条件で関係性があるという報告があるので

完全否定するわけではありませんが



外来整形外科で働いている理学療法士はとても困ってしまいます。


筋力ということで考えれば、筋力トレーニングの原則としてある程度の頻度が必要になってくるわけですが

外来整形外科クリニックでは、患者さんは週に1回程度しか来院しません。

その間、患者さんが自宅でのトレーニングなどを行ってくれていればそれほど問題になりませんが

ほとんどの患者さんは自主トレなどはやってはくれませんね。
みなさんもそうだとは思いますが、患者さんは基本的に運動が好きではありません。

自分で努力して、身体を治そうだなんて思ってはいないのです。

リハビリ場面で、療法士に言われれば、その場ではやりますが、自発的になんてまずやりません。


だから、筋力なんてそうそうつくわけないんです。


それがわからず、もしくはわかっていても

それでも筋力トレーニングしかできないようでは

患者さんはどんどんと歩けなくなって、車椅子になってしまいます。


私は他のスタッフの患者さんがそういった姿になっていくのを何度も目にしています。




逆に、私の患者さんではそういった患者さんはこの5年半で1人もいません。

たまたま、運が良かった?

そうではありません。


波田野は脱・筋力主義です。

いかに筋力を使わずに、骨格構造を生かして

巧みに動くかを追求しています。


よく「抗重力活動」だなんて言いますが

「重力に抗う」という考えでは、いつまで経っても筋力から抜け出せていません。

「重力に抗う」のではなく「重力に従うor重力を従える」のです。




そのために、重力に抗い続けて、緊張の高くなった筋肉のリリースして、まずは動きを制限しているものを取り除きます。

荷重伝達を骨に伝えるために骨配列を調整します。

その骨配列を維持して、不安定を固定することなく、コントロールできるように運動療法を行ないます。
もちろん、筋力トレーニングではありません。



おかげで、波田野の患者さんは筋力強化の原則以下の頻度・強度でありながら

どんどんと機能回復しております。




みなさんも脱・筋力主義をしてみてください。


そもそも、波田野には不思議でしょうがないのです。


現段階で脳卒中などのリハでは

麻痺の問題であるため、筋力評価は妥当ではないし

リハビリの方針としても、筋力ではないはずです。


にも関らず、整形外科領域となると途端に筋力主義になってしまっているのが現状です。

いや、脳血管リハでも筋力主義なのかもしれませんね。
だからこそ、多くの理学療法士脳卒中でもたいした成果を上げられてないのかもしれませんね。



波田野はずっと整形外科で働いていますので、症例経験数では一般病院で働いている方よりも

脳血管リハの経験は絶対的に足りませんが

それでも脳血管後の整形疾患を担当しますが


そういった患者さんも波田野の脱・筋力の施術を受けることで

どんどんと機能が回復しています。

ずっと車椅子で生活していた脳卒中の後遺症がある患者さんが

週に1回、1ヶ月の加療で

平行棒内片手歩行を自立で歩けています。



回復期の理学療法士なんてのは、けっこう勘違いする人が多いのですが

回復期の患者の機能向上なんて、ほとんどの要因が自然回復ですよ。
これに関しては熟練の理学療法士も同意見です。
学校の教員なんかも言ってましたよ。
「麻痺の回復は私がやっても、学生がやっての変わらないからな~。」と。

そういった回復期はもちろん、その後の維持期などで結果の差が出るのは

やはり筋力という概念からちゃんと抜け出せるかですね。


そこから抜け出せずに、麻痺の回復段階で治っているだけなのに、それが自分の実力だと勘違いしている療法士は

整形外科領域に来たときに、何もできません。


逆に、ずっと整形外科領域で働いていた療法士でも脱・筋力主義がわかっていれば

脳血管リハでも結果を出せます。


実際に、私の知っている療法士でも整形外科領域から

脳血管領域に異動した療法士は

「脳血管リハなんて楽勝~~」と、口を揃えていますよ。



では。