理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

良い姿勢は頭皮から。マゲの効果。

日本には武士道という言葉があり、それは世界中に知れ渡っています。
「BUSHIDOH」と。

しかし、世界にも侍のようなものはたくさんありますが、なぜ日本の侍は特別なのでしょうか?



それは、おそらく「マゲを結う」という行為にあるのではないかと思うのです。




アナトミートレインの話になりますが、

姿勢保持で重要なのが、浅前線、浅後線、深前線、外側線です。

日本人は農耕民族ですので、農具をはじめとして、「引く」文化なんですね。
欧米ののこぎりなどは押すときに切れ味を発揮します。

そのため、屈曲姿勢の遺伝子が組み込まれます。

この屈曲姿勢は浅前線が下方に引っ張られ、浅後線は上方に引っ張られてしまうのです。

なので、姿勢を直そうと思ったら身体の前側を上に引き上げ、後側を下に下げないといけないのですね。
もちろん、細かく診れば場所場所で方向性は違うのですが大雑把な方向性としてはそれでいいと思います。




まずは浅前線ですが、上端は胸鎖乳突筋です。
さらに言うなら左右の胸鎖乳突筋を繋いでいる「アステリオン」というものがあります。

$Body Technique System~姿勢アドバイザー&スイングスポーツアドバイザー~-SBSH0056.JPG

不良姿勢の頭部前方突出というのは、浅前線が下方に引っ張られてアステリオンが頭部を前に引っ張り出すからなんですね。
また、外側線も上端は胸鎖乳突筋なので、外側の姿勢にもやはりアステリオンが重要です。


次に深前線ですが、不良姿勢では深前線も下方に下げられています。
そして、深前線の上端は咀嚼筋です。
$Body Technique System~姿勢アドバイザー&スイングスポーツアドバイザー~-SBSH0054.JPG

咀嚼筋は側頭骨ですね。



これだけでも、いかに「マゲを結う」という行為が有効なのかピンときたのではないでしょうか?

$Body Technique System~姿勢アドバイザー&スイングスポーツアドバイザー~

これは断髪式ですが、マゲはまるでアステリオンに向かって引っ張られているようにみえませんか?



前述したように、日本人は屈曲姿勢になりやすいのですが

それでは戦えません。


なので、戦わなくてはいけない、戦わなくても威圧感を与えなくてはいけない侍や力士などは

マゲを結い、頭部から下方に下がりやすい浅前線、深前線、外側線を引っ張り上げて

正しい立位姿勢を意識させていたのではないでしょうか?

このような姿勢が「武士道とは死ぬことにあり」というような、欧米諸国の人が恐れる強固なる覚悟を生んでいたのではないでしょうか?



さすがにマゲを結うというわけにはいきませんが

正しい立位を獲得するためには、この辺の頭部の筋膜を引き上げてあげたり

よく言う「頭が天井に引っ張られているように」というのも、後頭部にあるアステリオンを引っ掛けるイメージを持つと良いです。




余談ですが、女性の髪形に「おだんごヘア」がありますが

おだんごヘアを好む女性って、なんとなくですが

男性的だったり、我が道をゆく不思議系の女性が多い印象で

男性ウケが悪いのも

髪を引っ張り上げることで

隙のない印象を与えているからかもしれませんね。