理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

4スタンス理論雑感~あまり信用しないほうがいい~

9月11日(日)に首都大学東京(荒川キャンパス)で

話題の「4スタンス理論」のセミナーを受講してきました。

講師は4スタンス理論の提唱者である廣戸先生です。



波田野は数年前に廣戸先生が始めて4スタンスを提唱したときに出版した本

「君は松井か イチローか」をリアルタイムで読んでいました。

非常に興味深い理論であるのですが、チェック方法がたくさんあって

当時は面倒くさくて、スルーしていたんですね(笑)

あとは、すでに高岡先生の「究極の身体」の影響があったので

脛骨直下以外でのバランスなどありえないと感じていたのです。

なので、職場を変えて引っ越すときに迷わず古本屋に売ってしまいました。


しかし、最近いろいろと話題になっていたし

改めて、4スタンス理論を勉強してみようと思っていたのですね。

今年に入って、色々な凄腕治療家たちが「あなたは外側を使うタイプだね。」とか

人によって軸のタイプが違うみたいな話をしていたので。




というわけで受講してきましたよ。



感想としては、非常~に面白いセミナーだったと思います。

私を含めて、受講者何人かにデモンストレーションをやっていたのですが

確かに、廣戸先生の言うように4つのタイプが存在しました。

それを目の当たりにしてしまうと、本当に信じてしまいたくなりますね。

ちなみに波田野は前・外側を使うA2タイプでした。




廣戸先生の人柄も素晴らしかったと思います。





しかし、面白いセミナーであったし、

4スタンス理論は間違っていないとは思いますが

数年前から抱いていた疑念を払拭するものではありませんでした。



というのも、あくまで波田野のコンセプトは「究極の身体」。

立位バランスは物理的に筋活動ではなく、骨格構造で支える「脛骨直下」。

そして、脛骨直下は4スタンスで言えば後・内側のB1タイプなのです。

ロルフィングなどでも、下肢などは垂直に調整していますし、それにはやはり脛骨直下でB1なのです。

波田野の今までの治療実績でも、B1であると思われる脛骨直下支持で問題ないのです。


もしかしたら、重心はあくまで脛骨直下だけど、バランスを取る方向性としては4方向の傾向があるのかなとも考えられるので

波田野のタイプであるA2を意識して自転車に乗ってみましたが、いとも簡単に膝が痛くなりました。

んで、B1だと思われる脛骨直下を意識して自転車乗ったら、調子が良い。
ちなみに、波田野は右下肢には症状はないのですが、右に関してはB1領域の脛骨直下で支持しています。

自転車以外でも片脚でのバランスを取ったら、A2の波田野でもやはりB1の脛骨直下支持が一番安定するんですよね。




歩行についても「踵から接地するのはB1タイプだけ」という発言からも、理想はB1タイプではないかと。

いくらなんでも踵接地がないのはありえない。



そうそう考えると、4スタンス理論は

代償動作の統合なのではないかという疑念が沸いてきた。


理想はあくまでB1。

でも、人には生まれつきだったり、クセでB1タイプから逸脱してくる。

それをどこかが代償してくる。

んで、本来は代償動作というのは身体が本能で身体を守るために選択する反応なわけで

でも、理想はB1なわけですよ。

だから、身体のどこかで理想のB1と代償であるその他のタイプとのつじつまが合わなくなって、故障するのではと。

だから、4スタンスは代償動作のつじつまを全身で合わせることで、故障を減らしたり、パフォーマンスを上げているのではないだろうか?

そういう意味では、4スタンス理論は従来の悪であった代償動作を肯定的に捉えて統合させた革新的な理論ではあるが

「究極の身体」を目指すには、やや消極的な気がする。

とはいっても、あくまで現時点での波田野の解釈なので

もう少し試していこうとは思いますが


現時点では4スタンス理論自体は波田野には合わないので積極的に取り入れることはないですね。


廣戸氏は「このタイプの違いが、格闘技などでは流派の違いとして現れる」みたいな言っていましたが

A2タイプであるはずの波田野がB1が一番動きやすいと感じているのだから、本当に怪しいです。

これで波田野がB1タイプだったら、波田野も4スタンス理論を信じたかもしれませんが・・・。






というわけで、改めて高岡英夫氏の理論に確信を持てるようになり

今週のセッションは絶好調です。


4スタンスのタイプに関係なく、脛骨直下を促すことで

患者さんは100%で「楽!!」と喜んでいますよ。






本当に波田野はネクストステージに突入しました。



同僚にも「今月、かなり治療卒業出してますよね。」と言われました。




燃えてきた!!!