理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

股関節の機能的左右差

左重心で運動能力は劇的に上がる! (宝島社新書)/織田 淳太郎

¥680
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とても興味深い本です。


体軸を整えて、左右差をなくしてパフォーマンスを上げることが常識とされているスポーツ界に一石を投じる本です。


この本の要点はとにかく1点。

「左股関節は推進の機能を持ち、右股関節がブレーキの機能を持っている」というもの。

そのため、野球ですが・・・

右投手は左股関節で引っ張るように身体を回旋させて、左投手は左股関節で押して身体を回旋させるし

サッカーでは、右からのクロスよりも左からのクロスの方が右のブレーキが効くため、身体が流れずに精度が高いクロスを上げられる。



自転車選手でも、タイムトライアルに弱かった選手が

右鎖骨を骨折して、右でハンドルを強く握れなくなってから

タイムが一気に伸びたということもあったそうで。



もちろん、これは一部の事例であるし

どこまで信じていいのかはなんとも。


この本に書いてあるような、右股関節はブレーキで左股関節は推進であることを証明するテストを

実際にやってみましたが、あまり差はなかった。




でも、自分が自転車選手としての一面もあるので

自転車の練習中に

右はブレーキなので、前方に押し込んでいくイメージでペダルに荷重をかけて

左は推進なので、前方に引っ張られるイメージでペダルに体重をかけたら


面白いようにスイスイと加速していきましたよ。


ここ1~2年ほど、とにかく右も左も同じように使うことを意識していたら

トータルでは速くなっていたのですが、競技を始めた頃のチームメイトが舌を巻いていたような爆発的な強さってのはなくなっていたのは
もしかしたら、このあたりにあるのかもしれません。


確かに、「機能的左右差」というものがあって

短距離系やスイングスポーツなどでは

左右差をなくすと、結果的に出力が落ちるという研究結果もあったはずです。


そう考えると、よくランニングなどの掛け声で「イチ、ニ、イチ、ニ」はあっても

「イチ、ニ、サン」」がないのもそこらへんになるのかもしれないです。

東大の発表で「どんな掛け声でもイチの時に力が入る」とあった記憶が。

だから、「左右差をなくすにはイチ、ニ、サンの掛け声が有効」みたいな。






自転車に戻りますが、

左右差をなくすのが正しいのなら、クリートは左右均等に装着して

違和感があるのなら、それは身体が歪んでいるからで

身体の方を修正していくのが正しいという考えは覆されるな。


確かに、プロ選手でもクリートの位置は左右でけっこう違う。


右股関節がブレーキで、左股関節が推進だとしたら・・・

右のクリートは後方寄りで、左のクリートは前寄りか?


プロ選手や実業団選手に統計を取ったら、どうなるんだろうか?
マチュアも含めたらどうなるだろう?




面白そうだ。




野球ではどうだろう?

この本を読んでから、改めて動画で色々な投手を見たがなんともはっきりしない。

ただ、左投手で日本人最速の由規(ヤクルト)や

球速よりもキレで勝負する杉内(ソフトバンク)、和田(ソフトバンク)、成瀬(ロッテ)あたりは

右脚を突っ張ってブレーキにしているし





右投手では去年の前田(広島)なんかは

完全に左に引っ張られて、左股関節を乗り越えていくように投げますね。



とうとう化物級投手にまで進化した田中(楽天)も左股関節を乗り越えるように投げてます。




どうでしょうか?



サッカーではロベカルの左脚でのシュートは右でブレーキ効かせて蹴ってますし


C・ロナウドなんかは蹴ったあとに左に引っ張られてるよに見えませんか?





これが本当に性塊かはわかりませんが

これから、そういう視点で色々と検証していきたいと思います。