理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

フォームを維持した上での出力でないと先はない

昨年の自転車ロードレースの全日本選手権

見事にチャンピオンになり

今年からイタリアのプロコンチのチームで走ることになった

宮澤崇史選手。


身体は165cmと小さいですが、スプリント能力は日本屈指。


その秘密は・・・

おそらく、日本人選手の中で極めて高い身体感覚を持っているからだと思います。

ここ1~2年くらい前から、彼がずっと言い続けている「骨で踏め」がそれを象徴していると思います。

彼のブログ「BRAVO」のこの日の内容が非常に良いです。
http://ameblo.jp/miyazawatakashi/entry-10758690380.html


特に「練習中は踏みどころを探す作業がほとんど・・・」という件は、共感どころか

私が長年言い続けていたことです。



もちろん、出力は大事です。

速く走るかどうかは出力ですからね。


でも、その出力も正しい・無駄のないペダリングでないと

同じ出力を出すにしても必要以上の筋肉を動員するため長時間走れないし、怪我もします。


海外のプロ選手が細長い脚で、華奢な身体なのに、驚異的な出力と持久力を誇っているのは

決して人種の差ではないのです。

もはや、日本人の身体は欧米人と遜色ないと思います。


にもかかわらず、日本人の脚が太くなり、なのに勝てないのは

やはりペダリングの差でしょう。



「心拍!心拍!」
「出力!出力!」と

量的なものでしか練習できてないのです。



そもそも、おかしいと思いませんか?

日本人が世界トップクラスを誇る野球やゴルフでは

パフォーマンスの向上に

筋力がどうこうではなく

「身体の使い方」を磨くことが当たり前になっているのに


自転車では、いまだに出力を出せる「筋力」なのです。


目指すべきは出力を出せる「技術」です。



出力が出てても、正しい動きで出力を出していないと意味がないのです。

マチュアレベルでは量にだけ焦点を当てた練習でも、比較的すぐに結果が出てきますし、距離が短いので筋力に頼った走りでも最後まで保つかもしれませんね。

でも、プロクラスのような数時間も走るようなレースでは、いかに筋力を使わないようにするかが大事です。





だから、普段の練習は速度にこだわるのではなく

ペダリングに集中すべきです。


スムーズなペダリングを維持できる負荷量で漕ぎ続けるべきです。

それをベースに、どころどころでスプリント練習などをした方が良いと思います。


これを意識すると

どうしても、巡航速度が落ちる時期が来る人がけっこういると思いますが

長い目で見れば、確実に速くなります。