理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

新城幸也のペダリング

先日のサイクリングモードでブイグテレコムに所属する世界トップクラスの選手である

新城がパイオニアペダリング解析の機械を使ったイベントに参加している動画を見つけました。








どうです?



けっこう、衝撃ではないですか?



日本の自転車雑誌などのレクチャーでは


トルクのかけるタイミングを早くして、上死点の前から踏み込んで前に押し出してトルク入力時間を長くするのが良いペダリングだなんて言われていますが

この新城のペダリングを観て、まだそんな愚かなことが言えますか?

このペダリングでは円の上半分ではほぼペダルを回すようなトルクはほぼ発生していません。

むしろ、ペダリングの3時以降からの入力が長いですね。


後方への入力がすごく高く、ペダリングという円運動に対して6時以降はやや無駄に見えますが

身体技法的には後方へのトルク入力は前方推進という意識として健全です。

逆にペダリング効率を意識しすぎて、上死点直前から前へ踏み込むという意識はブレーキを意味しますし

体重をかけにくいので、結果的に効率は上がっても下肢(主に大腿四頭筋優位)に頼ったペダリングなので

結果的にそれほどトルクは出ません。
それでも、桁外れの下肢筋で絶対的なトルクを出す人間が多いですが

それが通用するのは日本レベルですし

そういう人は太腿、とりわけ大腿全面だけが発達しちゃったみっともない体型です。



というわけで、この新城もペダリング効率が76%というけっこう驚異的な数字を叩き出してます。


噂によると、ランスはまったく無駄がないパーフェクトサークルなペダリングらしいですが

それはランスの驚異的な身体能力だからこそであって



おそらく身体技法的には


多少のペダリング効率に無駄があっても、後方へのトルク入力を意識したペダリングの方が


結果的には合計トルクは多いし、疲労も少ないと思います。