理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

療法士の今の処遇や待遇

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療法士.comのテーマに参加します。


非常に問題になっているテーマですね。

納得しているか、不満かと問われれば

不満がある側になります。



まず収入面ですが

$身体技法のお部屋


年々、下がっています。

昨年度のサラリーマンの平均年収が406万。
これは一昨年から大幅に下がって、世間的にはどん底とまで言われている平均年収よりもさらに下。


手に職を持っているので、まだ潰しのきく職業なので

安全といえば安全ですが

それで満足はできないかなと。



ただ、理学療法士の場合

単位の算定上限が1日24単位。週108単位と決められているので

仮に毎日MAXで算定しても

(外来運動器リハⅡの場合)1単位165点。1点10円。

年間が54週なので

165×10×108×54=962万2800円。

さらにリハビリテーション総合実施計画書を毎月算定したとしたら・・・担当している人数にもよりますが

私のように外来の整形外科なら、担当数は50人前後。
となると、計画書300点で
300×10×50=15万円
1年間で15万×12=180万

この段階で1142万2800円。


一般的に給料は会社に落としたお金の40%~60%と言われているらしいので

約456万~685万。

さらに、予約を取って来院するという意味で

実際には行われない再診料も含めたら、再診料は70点。
70×10×108×54=408万2400円

が上乗せされるので

1550万5200円となります。

そうなると
先ほどの報酬の割合で計算すると
620万~930万となります。

とはいっても、

実際には、これで事務の分やドクターの分やナースの分まで稼がないといけないですし

そもそも、単位を上限ギリギリまで算定するのは非常に困難なケースがほとんどです。
まぁ、私はそれを解決できそうなプランを考えていますが。


そう考えると、

理学療法士の平均年収が400万にも満たないのは

仕方ないことなのかなと。


不満はありますが、仕方ないとは思っています。


待遇が悪いと病院に不満を言っても、どうにもならないです。




だとすると、不満をぶつける対象は

やはり、行政かなと。



まず、点数については2年ごとの診療報酬の「改悪」でどんどん引き下げられています。

一応、赤字続きの医療費の削減が目的のようですが

診療報酬を下げても、医療費は上がり続けています。

これは単純に高齢化が進んでいるからではありません。


「保険ハザード」という言葉があるように、保険があって自己負担金が少なくなりますし、点数が下がることでさらに負担は減る。

なので、患者が医療サービスを受けるのが気軽になりすぎています。

外来整形で働いていると

ただの「マッサージ屋」だと思っている患者が多く。

こちらがいくら運動療法の必要性を訴えても、断固として拒否してくる患者がいますね。

症状も重くないし。「気持ち良いから」ということと「安いから」で通い続けます。


だから、行政側が医療費を削減したいなら

思いっきり、患者の負担を増やすしかないんですよね。

かといって、自己負担の割合を増やしても、点数が下がったら意味がないですね。
病院側の利益は自己負担の割合は関係ありませんから。




あとは、開業権ですね。

理学療法士は医師の指示の下でないと、保険を使ったセラピーを提供することができません。

これは非常におかしいことです。

グローバルスタンダードとしては、理学療法士は医師と同等の立場にあります。
得意分野が違うというだけです。
なので、開業権は認められています。

まぁ、日本の理学療法士の場合は養成校に入学することも国試に合格することも

海外に比べて圧倒的に容易ですから、海外と比べるのは少し無理があるかなと思います。
オーストラリアでは理学療法士の養成校というのは日本でいうと京大とか慶応とかっていうレベルになるみたいです。
日本の理学療法士はそれこそ偏差値40くらいのバカでもなれますからね。

もちろん、偏差値70でIQも高い、人間性も素晴らしいという理学療法士もいます。
私自身も偏差値70、IQ130ありましたし。

それが実力とは関係ありませんが、平均したらある程度の相関はあるでしょう。

だとしたら、それを待遇を差別化する必要があるのですが

残念ながら、実力の差を評価することは非常に困難です。
まぁ、そこらへんは後日書きますが。



話を戻しますが、開業権です。

じゃあ、果たして

理学療法の実施に医師の指示は必要か?

答えはノーです。

依頼をしたり、医師の得意分野についての情報を提供したり、方向性を提案したりでチームとして「相談」というならアリですが

「指示」となると、話は別です。


外来の運動器リハでは

はっきりいって、医師は「診断名をつけるだけ」の仕事です。

患者が「痛い」と言えば

レントゲンを撮って、「関節がすり減っているから」、「背骨の間が狭くなって、椎間板が飛び出しているから」とだけ説明して

「じゃあ、リハビリよろしく!」ってカルテを回すだけです。

きっちりと検査や評価をしたうえで、診断をつけてはいません。


医師の診断が間違っていることは日常茶飯事です。

「ヘルニア」の診断がついても、実際に症状が「ヘルニア」だったことはこの5年間で10人にも満たないと思います。

「変形性膝関節症」と診断され医師からは「関節がすり減っていて、骨がぶつかるから痛いんだ。支えるための筋肉をつけなさい」と言われた患者も

実際には痛みは関節によるものではないし、筋力をつけなくても痛みがあっさりなくなる患者は腐るほどいます

例をあげればキリがないですが、

とにかく、医師はテキトーなことしかしてません。

そもそも、何も調べずにとりあえずレントゲンを撮る医師は

ブラックな医師です。


そんな医師の下だと

結局、その患者の診断ですら我々理学療法士に任されてしまいます。
もちろん、本当に診断をしてしまうと医師法違反になってしまうのでできませんが

実状では、理学療法士の方が鑑別・診断をしています。


なのに、いつまで経っても医師を頂点とした父権主義がまかり通っているのは

まさに狂気です。



さらに、類似職である柔道整復師は開業権を認められています。

さらに単位の上限も決められていません。

ありえません。




ここらへんは完全に政治力ですね。

とはいっても、各療法士協会が地位向上のためにやっていることは

まったく的外れですが

そこらへんもまた後日。





他にも言いたいことはたくさんありますが。


このへんで。

とりあえず、不満はたくさんです。




だからこそ、色々と工夫はすべきですね。


おそらく、診療報酬はどんどん引き下げられるでしょう。


このまま、いままでと同じようなビジネスプランでやっていたら

どんどん待遇は悪くなるだけです。


こういう話になると

ほとんどの療法士が

「お金のためにやっているんじゃない。」と言いますが

それは、極めて愚かな発言です。


もちろん、お金が目的ではありません。

ですが、そこで現実逃避をしてはいけません。


まぁ、そのあたりも後日にしましょう。