理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

肩関節の圧縮の追記

前回の「肩関節の圧縮」で追記です。


肩関節は牽引ストレスを受け続けているので、圧縮を加えることで改善が図れるのは書きましたが


肩関節が離開傾向にあり、ローテーターカフがうまく働いていないので

三角筋の過緊張が起こりますが


他にも、上腕二頭筋も過緊張になっています。

肩関節の障害を持っている人は肘関節も屈曲傾向にありますね。

そして、肩関節の離開・肘関節の屈曲傾向のせいで肘関節は圧迫されています。


なので、ROMエクササイズでは片方の手で肩関節を圧迫しながら行うのですが、同時にもう一方は肘関節の遠位部を把持して牽引をかけながら操作します。



また、それに伴って手関節も屈曲傾向にあります。
しかし、屈曲傾向にはあるものの手関節自体は肩関節同様に離開の力が働いています。
これは不思議なものですが、なるものはなるのです。




肩の症状を取るのに、肩関節をアプローチするのは当然ですが



これらを考えて、肘や手関節を中心にアプローチしていくのもありです。


私も肩関節周囲炎で著明な上肢挙上の制限があった症例も

ある程度肩の痛み自体は落ち着いてきたので、

肘と手を中心にアプローチしていったら、みるみると上肢挙上の可動域が改善していきました。



徒手的な治療が中心でしたが


運動療法としては、こんなんがあります。


$身体技法のお部屋-肘マッケンジー

肘のマッケンジー体操「ひじ伸ばし」
肩関節の外旋・前腕の回外を思い切り行って、手指が自分の方に向くようにテーブルなどに手をついて、肘を伸展方向に押し込みます。
制限があって、痛みが強い場合は調節してください。

ポイントはしっかりと骨で支えるようにすることです。この写真は女性で関節が柔らかくて過伸展していますが・・・。

そうすることで上腕二頭筋は単純に伸張されるだけでなく、過活動から解放されます。
また手関節も荷重を母指球に乗せることで橈骨で支え、手指荷重による過剰な筋活動から解放され背屈がでやすくなります。
肩関節にも適切な圧縮負荷が加わり、ローテーターカフが正常化します。


こんなんも面白いと思います。
$身体技法のお部屋-cat&dog

「キャット&ドッグ」
どちらかというと、脊柱を反る方が重要な印象。
肩甲骨の内転を強調してください。
そうすることで過剰な筋緊張を抑え、骨格構造で支えることができます。

手のポジションは肩関節の直下にしてくださいね。