理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

正しい姿勢の促通方法

10月13日のブログ「正しい姿勢」で書いたように

正しい立位、正しい座位が取れないうちに

動作を獲得しようというのは、あまりにも美しくないと書きましたし

その正しい立位を獲得するのに

「足底の荷重点」を重要視していることを書きました。




実習生に協力していただきました。

まずはアプローチ前です。
$身体技法のお部屋


どうでしょう?
足関節から頭部まで前傾で、前足部に荷重が寄っているのがよくわかりますね。
上部が前傾しているので、前に倒れそうなのを前足部に荷重し足関節の底屈で必死に抑えています。
これではいざ動こうとしたときには荷重点を超えるためにかなりの努力を擁するために初動は遅れ、また疲れやすくなります。
この学生は重心の前方移動に引っ張られて膝が曲がるタイプではなく、膝の伸展が強く、身体全体がまっすぐ前傾しています。
それを代償するために腰椎の過伸展を伴っていますね。

案の定、この学生は長時間の立位で腰痛を発症するようです。


なので、荷重点を脛骨直下に変えるために「ウナ打通法」を行いました。

$身体技法のお部屋


うつ伏せにして、膝関節を屈曲して下図の黒十字部分を叩きます。
$身体技法のお部屋

回数は20回程度ですかね。多い分にはいくらでもかまいません。


姿勢はどうでしょう?

$身体技法のお部屋


荷重が明らかに脛骨直下に落ちて、身体の前傾が改善されているのがわかりますね。
胸椎以上のアライメント以上が強いので、これだけでは改善されませんが、明らかに良い姿勢になっています。

この実習生はアプローチ後に立つと、「なんだか変な感覚です。」と。

他にも同僚に試しましたが、ウナを打っている時点で「なんだか足の力が抜けていきます。」と言っていましたし、立つと「重心が後ろにいったし、なんだかユラユラします。」と体験しました。
ユラユラという感覚は良いですね。
不安定をコントロールして、すぐに動きだせる状態になっているということです。




さらに、私が仕事中に履いているトレーニングギアのMBTを履かせてみました。

身体技法のお部屋
身体技法のお部屋
身体技法のお部屋


これは踵の部分が柔らかいスポンジ状になっていて、そこに荷重することで姿勢や歩容を改善させるギアです。

とりあえず履くと

$身体技法のお部屋


どうです?

姿勢がさらに改善されているのがわかりますか?


その後に脱いでみても・・・
$身体技法のお部屋


姿勢が良いですね。
「ウナ打通法」だけでは矯正できなかった胸椎の伸展も増えて、頭部の位置が改善されてきてますね。
まだ頭部が前ですが、なんだか1本の軸が身体に通ったような印象がありませんか?



これで言いたいことは何か?


よく、こういった姿勢を変えるために

「腹筋が弱いから。」、「大殿筋が弱いから。」などと言って、筋力に捉われたアプローチでここまで姿勢が改善することはないのです(実際にいつまでも改善せず、「まだ筋力が弱いから」と勘違いしているセラピストがほとんどです)


筋力ではなく、意識を促通するだけです。
前述のアプローチで筋力のアプローチなどしていませんね。

ただ、荷重するポイントを促通しただけなのです。



筋力は確かに必要です。

でも、ほとんどの人が潜在的な筋力は持っています。
ただ、その筋力を使える環境を知らないだけです。

それが筋緊張ということです。



他にも「ウナプレス」というテクニックもあります。
$身体技法のお部屋


是非、試してみてください