理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

アスケルクリニカ

10月10日(日)に東京駅ビジネスセンターで行われた

インターリハ主催の「アスケルクリニカ」のセミナーに行ってきました。


アスケルクリニカとはフィンランド理学療法士が「フィンソール」というインソールを軸に、足部と下肢専門の理学療法施設のことのようです。



まぁ、内容は・・・

全然良くなかったです。

参加費が3000円だったので、それほど期待はしてなかったのですが。


フィンソールだなんて、名前を付けているけど、普通のインソールでした。



まぁ、確かにインソールを付けることで痛みが改善したりするので

それ自体は良いのですが

コンセプトが私とは合わないですね。



足部にある縦と横のアーチが崩れることで様々な障害が発生するのは当然ですし、異論はありませんし

そのアーチを踵骨や距骨のコントロールが重要なのもいいですが


そもそも、前足部に荷重することを前提にしているのが気に食わないんですよね。



前足部の骨の数の多さとそれに伴う小ささ、筋肉の小ささを考えれば

構造上、荷重のための部位でないのは自明の理です。



そんな荷重部位ではない前足部に荷重させること自体が異常なのに

アーチを保持するためにインソールで支えちゃおうというのは・・・


確かに、支えを作ることで症状は改善されますが、障害の改善には結びつきませんね。

アーチ崩れたら症状出ちゃうから、最後の一線を越えないようにここで止めちゃおうって印象でしかないんです。


そういう荷重障害に対してアプローチしないでいると、インソールを使ってないとダメになっちゃうんですよね。



理想的な荷重分布も、踵骨・母趾球・小趾球の3点で

それぞれ、50%,35%,15%だと言っていて。

はっきり言って、前足部荷重が多すぎです。

踵骨への荷重量は100%に近くても良いと思っています。


大体、人口の約60%が足部の構造に異常があるって報告をしておいて

そんな足部の構造異常人間だらけで統計をとって「これが理想的な荷重分布です。」だなんて、全然説得力ないんですけど。


まぁ、アスケルクリニカは20年以上前からのコンセプトで

踵荷重の効果が判明したのはここ数年の話ですから


テクニックが更新されてないんだなぁと思いました。


デモンストレーションでも、突っ込みどころ満載でしたよ。

でも、さすがにコンセプト自体は否定するような空気を読めない発言をするのはマズイので黙っていようかと思ったんですが

あまりにも、他の受講者が「すごい!!」みたいな雰囲気出すし

質疑応答コーナーでの質問のレベルがあまりにも古いし低レベルだったので

我慢できずに、言っちゃいました。


「前足部の構造上、荷重をかける部位だとは到底思えないんですよねぇ。ここ数年で姿勢改善能力で高い評判を得ているスイスのMBTなんかはまさに踵荷重のコンセプトだし、私自身の経験でも踵荷重の割合はもっと多い方が良いと思うんだけど。」と。


通訳を介してのやり取りなので、かいつまんでいか伝えられてないだろうからまともな質疑応答になるとは思えなかったから、あまり突っ込んで討論はしなかったけど

提唱者の外人さんも「数年先にはそうなっているかもしれませんね」と。

ん~~~、微妙。


そういえば、数年前に世界的権威である理学療法士パリスさんにも「随分と消極的なアプローチをしてるんですね。」って噛みついたことあったなぁ。
あの時は会場中がザワついたわ。



終盤はインターリハの社長にバトンタッチして、オレの目当てだった起業モデルの紹介。

将来的な独立を視野に入れているので、楽しみにしていたのですが

これも酷かったです。


どうやって起業していったらいいとかっていう話ではなくて

「ウチでアスケルクリニカの導入の斡旋してるし、経営のアドバイスしてるから、興味があったら院長とかオーナーに相談してみてよ。」って内容でした。



あ~あ。





インソールを自分で開発してみようかなぁ・・・。

自分のコンセプトを実現できるようなインソール。


とはいっても、踵荷重で姿勢を改善していくアイテムとなると

あまりにもMBTが完璧すぎるんですよねぇ。


MBTの弱点なんて、挙げるなら
・でかい
・重量が重い。
・価格が高い。
・ファッション性が低い

って感じですかねぇ。

これらの弱点をインソールなら克服はできるんだけど、柔らかい地面を再現した踵のクッションによる促通を

はたしてインソールの薄さでできるのか?

インソールを入れただけで、フラットで固い普通のシューズではヒールロッカーは出しにくいしなぁ。


でも、これができたら良いよなぁ。